ポジションを持ち越すと発生するもの
FXでポジションを翌日まで持ち越したとき、口座に小さな金額が加算されたり差し引かれたりすることがあります。この小さな金額が「スワップポイント」と呼ばれるものです。
普段は気にしない方も多いですが、長期保有するポジションでは無視できない要素になります。仕組みを理解しておくと、自分の取引にどう関係しているかが見えてきます。
金利の差から生まれるもの
スワップポイントは、取引している2つの通貨の金利差から生まれます。高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売っている状態では、毎日少しずつ受け取れます。逆の場合は、毎日少しずつ支払うことになります。
たとえば米ドルと日本円であれば、米ドルのほうが金利が高い時期には、ドル買い円売りのポジションでスワップを受け取れます。逆方向のポジションでは、支払いが発生します。
1日に1回計上される
スワップポイントは、ポジションを翌日に持ち越したタイミングで計上されます。多くの業者では、ニューヨーク市場のクローズ時刻が基準になっています。
水曜日から木曜日への持ち越しでは、3日分のスワップが一度に計上されることがあります。これは決済日のルール上、土日分も含まれるためです。
「もらえるから持つ」の落とし穴
スワップを受け取れるからという理由だけで、長期間ポジションを持ち続けるのは注意が必要です。為替の値動きによる損益は、スワップの数倍から数十倍になることもあります。
1日数十円のスワップを得ている間に、為替差損で数千円の含み損が生まれていれば、トータルでは大きなマイナスです。スワップは「おまけ」程度の感覚で見ておくほうが安全です。
マイナススワップの重み
支払う側のスワップを「マイナススワップ」と呼びます。これは長く持つほど蓄積していきます。短期的には小さくても、数か月単位では無視できない金額になることがあります。
含み損のあるポジションがマイナススワップでもある場合、損失は時間とともに静かに広がっていきます。この「静かな出血」は意識しないと見落としがちです。
スワップは「取引の温度」を変える
スワップを意識すると、ポジションを持つ時間に対する感覚が変わります。「とりあえず持ち越し」が、「スワップと一緒に持ち越し」になります。
細かな数字に敏感になりすぎる必要はありませんが、自分のポジションがどんなコストや収益を生んでいるかを把握しておくことは、取引全体の精度を高めることにつながります。スワップは、その入り口のひとつです。
※本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
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